品川・大田の屋形船が羽田沖クルーズ-羽田空港国際化記念で

屋形船に乗り込む参加者

屋形船に乗り込む参加者

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 「羽田空港国際化記念イベント」として10月21日、羽田空港の新滑走路を眺める羽田沖クルーズが行われた。主催はしながわ観光協会と大田観光協会。

消防艇による祝賀放水

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 新滑走路と国際線ターミナルの供用を記念した「大田・品川 広域連携PRキャンペーン」の目玉イベント。品川区と大田区それぞれに応募窓口を設けており、全体で400人の定員に対して、品川区の広報窓口だけで2000人弱の応募があったという。急きょ船を増やし、最終的な参加人数は700人。参加無料。

 小雨が降る中、「船清」「大江戸」(北品川1)など各船宿の桟橋から、屋形船11隻、観光船2隻が出航。東京海洋大学、大井競馬場、大田市場などを眺めながら羽田空港方面へ。船内ではボランティアガイドによる解説を聞きながら、地図と景色を見比べる参加者も。空港沖では飛行機の離発着を見学し、興奮した面持ちで記念写真を撮る姿が見られた。

 夫婦で参加した60代の女性は「天王洲の倉庫街や空港など車で訪れたことはあるが海上から見たのは初めて。新しい東京を見た気がする」と顔をほころばせる。大田区在住の50代の男性は「こんな楽しみ方があるなんて皆知らないはず。地元の人にこそアピールするべき」と力を込める。

 空港を後にし、お台場方面へ。晴海客船ターミナル前では消防艇による祝賀放水が行われ、船内からは歓声が上がった。船路行程は25キロで所要時間は3時間。「屋形船 大江戸」スタッフの上野和子さんは「今人気のプランはスカイツリーの見学。この機会にぜひ、屋形船をご利用いただきたい」とアピールする。

 今後、羽田沖クルーズの具体的なプランは未定。しながわ観光協会の常任理事で船清の伊東堅社長は「羽田空港の観光ルートを現在、申請中。ルートを作るごとにいちいち申請していては手間も時間も費用もかかる。こうした点が、日本の観光が成功しない原因の一つではないか。ほかの船宿さんも申請していると聞いている。許可が下りれば、食事付きで1万500円、見学のみ1時間2,000円のプランなどを実現したい」と話す。

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