五反田に家族で営む小料理店「美亭」-長崎直送の素材を使用

カウンター内の調理場で仕込みをする「美亭」の料理長、塩谷美紀さん。

カウンター内の調理場で仕込みをする「美亭」の料理長、塩谷美紀さん。

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 五反田の目黒川沿いに5月14日、小料理店「美亭」(品川区西五反田1、TEL 03-6421-7762)がオープンした。

「美亭」のロゴ。「美」の文字には亡くなった美人さんが生前最後にサインした文字を使用している。

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 同店は、店長の塩谷美明(えんやよしあき)さんと料理長で弟の美紀(よしのり)さんを中心に家族で運営を行う。塩谷さんの実家は企業の福利厚生用の飲食店だったが、昨年末に契約が終了した。さらに父、美人(よしひと)さんが亡くなり、家業が途絶えてしまうことを懸念し、地元である五反田での開業を決意した。同店のロゴとして使われている「美」の字には、美人さんが生前最後にサインした文字を使っている。

 メーンターゲットは30代後半以上のアッパーミドル層。「ゆっくり食事を楽しんほしい」(美明さん)という思いから席の配置にゆとりを持たせたという。店舗面積は22坪、席数は23席。客単価は約6,000円。

 「本格料亭料理をリーズナブルに」をコンセプトに据える同店。美紀さんはもと赤坂の料亭で働く料理人。開業にあたり美人さんの地元である長崎へ出向き、仕入れルートを開拓した。長崎から空輸した素材を中心に使用した料理を提供する。

 主なメニューは「出し巻き卵」(700円)、自家製のみそを使用した「ごま豆腐田楽」(500円)、「長崎牛和風ステーキ」(2,200円)、「美亭特製ごまだれ鯛茶漬け」、「鶏つみれ鍋」(2,000円)など。ドリンクは「ふしぎ屋」、「川辺」(以上グラス=600円)、「ネリヤカナヤ」(グラス=650円)などの焼酎や「奥播磨」(1合=700円)、「根知男山」(1合=800円)、などの日本酒を用意する。

 美明さんは「まだオープン後間もないが、多くの人に店を覚えていただき、軌道に乗れば店をより大きくしていきたい。カウンター割烹は利用客に食の安全をアピールするとともに、料理人の自信の表れでもあるので、ぜひご来店いただければ」と話す。

 営業時間は17時~24時。

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