ニュースサイト「漫画の新聞」創刊-半年をめどに多言語化も

打ち合わせ中の「漫画の新聞」編集長・孫さん(右)と専属漫画家スタッフ。

打ち合わせ中の「漫画の新聞」編集長・孫さん(右)と専属漫画家スタッフ。

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 インターネット広告・制作事業を行うカバネット(港区芝4)は10月15日、漫画によるニュースサイト「漫画の新聞」を創刊した。

10月15日に創刊した漫画によるニュースサイト「漫画の新聞」。

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 同サイトのキャッチコピーは「マンガで読むニュース」。政治・経済、国際、社会、芸能・スポーツの4ジャンルを中心に「分かりやすく」ニュースを伝えていく。今年1月ごろ、編集長の孫良さんと同社取締役の飯田和正さんが企画を思い付いた。「誰もやったことがないことだし、自分でも漫画でニュースを読んでみたいと思った。活字だけでは伝えづらい、事実を取り巻く背景なども伝えられるのでは」と孫さん。

 現在は、専属の漫画家2人と漫画家アシスタントなど40人~50人のスタッフが制作に参加する。知人や求人、「コミックマーケット」、秋葉原などに通い人材を確保したという。1日に掲載する記事の本数は平均2.5本。独自の取材や新聞、テレビなどあらゆるメディアを参考に、孫さんが作成したシナリオをもとに漫画を制作する。1本の記事にかかる時間は約6時間。孫さんは「事実確認に一番時間がかかる。大変だけど勉強が趣味なので苦にならない」と笑う。

 ビジネスモデルは、広告収入、記事の2次配信、企業のプレスリリースの漫画制作を予定している。今後半年をめどに英語、フランス語、韓国語での配信を視野に入れている。「韓国とフランスでは日本の漫画人気が高い。漫画の新聞は活字が少ないので翻訳コストも低い」(孫さん)。

 みんなの経済新聞ネットワークではアキバ経済新聞をよく読むという孫さん。「みん経」については、「地域に特化したニュースを扱う興味深いメディア。コラボレーションしたら面白いかも」と話す。「他のニュースサイトを競合とは思っていない。むしろ今までニュースに接してこなかった人を取り込み、その架け橋になれば。教育現場での需要も見込んでいる」とも。

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