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大井町に完全禁煙の喫茶店「グランキネマ」-喫煙可の姉妹店と差別化

男性客が多い「カフェ・ド・キネマ」とは雰囲気をがらりと変えた店内

男性客が多い「カフェ・ド・キネマ」とは雰囲気をがらりと変えた店内

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 大井町駅近くの大井サンピア商店街に昨年12月1日、セルフサービスの喫茶店「グランキネマ」(品川区大井1、TEL 03-3771-8778)がオープンした。経営はカフェ・ド・キネマ(大田区)。

商店街沿いの「グランキネマ」

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 蒲田と同商店街内で「カフェ・ド・キネマ」を展開する同社。両店とも喫煙可能だが、3店舗目に当たる「グランキネマ」は完全禁煙に設定した。「おいしいものを提供したい」という思いから、メニューも差別化。コーヒー豆にもこだわり、姉妹店とは異なる茨城県のサザコーヒーを提供する。ブレンドコーヒーは200円。店舗面積は1階と地下1階合わせて56坪で、席数は56席。

 フードメニューは「メイプルワッフル」(380円)、「チョコバナナワッフル」「ベリーワッフル」(以上520円)、ナポリタン(コーヒーとサラダ付きで850円)、「マロンパフェ」(680円)などを用意。コーヒー、トースト、サラダ、ゆで卵、スープまたはオレンジジュースが付く「モーニングセット」やコーヒーとチョコバナワッフルがセットになった「ワッフルモーニング」(以上500円)なども。客単価は380円。

 社長の石田陽一郎さんは日本コロムビアでステレオの販売に携わっていたが、脱サラして15年前に蒲田店を開業。「会社を辞めて、ドトールでアルバイトをしていた。当時は開店前にお客が列を成しており、待たされているので入店時は不機嫌。ところが一杯のコーヒーを飲み終えて店を出るころには笑顔で『ごちそうさま』と声をかけてくれた。その反応に感激して、喫茶店を開こうと思った」と振り返る。

 蒲田には、かつて「松竹キネマ蒲田撮影所」があったことから店名を決めた。3店舗すべてのバックミュージックは映画音楽を流し、「居心地の良い空間」を演出する。7年半前に大井町店をオープンし、石田さん自身も大井町が気に入り5年前に引っ越してきたという。

 石田さんは「通りを挟んだ反対側には『カフェ・ド・キネマ』があるが、喫煙可なので客層が異なる。劇団四季の上演がある時には若い女性が多いが、ない時は年配の方が多い。全席禁煙で、認知されるまでに時間はかかると思うが、大井町なら『キネマが一番おいしい』と言われるようになりたい。大井町を含めた城南地区で多店舗展開できれば」と意欲をみせる。

 営業時間は7時~21時。

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