庭園美術館で「エカテリーナ」展-18世紀ロシアの陶器も日本初公開

「ベルリン・デザート・セルヴィス」より、ベルリン王立磁器製作所、プロイセン(ドイツ)、1770~1772年、cTexts, photos, The State Hermitage Museum, St. Petersburg, 2009

「ベルリン・デザート・セルヴィス」より、ベルリン王立磁器製作所、プロイセン(ドイツ)、1770~1772年、cTexts, photos, The State Hermitage Museum, St. Petersburg, 2009

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 東京庭園美術館(港区白金台5、TEL 03-3443-0201)は4月16日から、企画展「国立エルミタージュ美術館所蔵 エカテリーナ2世の四大ディナーセット」を開催する。

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 同展は、エルミタージュ美術館の所蔵品より4つのディナーセットのコレクションを選び、女帝エカテリーナ2世(1729-1796)の生涯と18世紀ロシア宮廷生活を紹介する展覧会。日本初公開となるベルリン王立窯の「ベルリン・デザート・セルヴィス」や、エカテリーナ2世の愛人ポチョムキン公のために注文されたセーヴル窯の「カメオ・セルヴィス」などを展示する。

 ロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館は、ルーヴル美術館、大英博物館、メトロポリタン美術館などと並び称される世界最大級の美術館。所蔵品は絵画、彫刻、工芸、武器、家具、タペストリー、建築装飾など300万点以上にも及ぶ。

 期間中、18世紀宮廷のテーブルマナーイベントを行うほか、展示物を写真や説明文で紹介したカタログも販売する。動員数は58,000人を見込む。

 同館担当者は「陶磁器の美しさだけではなく、政治の駆け引きの道具でもあった『晩さん会のためのディナーウエア』という側面を紹介するのが狙い。テーブルセッティングを再現するなど、極力使用されている状態で観覧できるよう工夫した。女性に楽しんでいただける華やかな展覧会にできれば」と話す。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。第2・第4水曜休館。入館料は、一般=1000円、大学生(専修・各種専門学校生)=800円、小・中・高校生と65歳以上=500円。7月5日まで。

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