東京都庭園美術館の向かい側に7月11日、「music&shot-Bar DUETTO」（港区白金台3、TEL 03-5421-2720）がオープンした。

楽器が置かれた店内

　同店は、デュエット歌手の山田修身（おさみ）さん・満里子さんによる個人経営。修身さんは、21歳の時に「アキオサム」の名で演歌歌手としてデビュー。約3年間の活動を経て、新宿のバーなどで弾き語りをスタートさせた頃、エレクトーン奏者の満里子さんに出会う。満里子さんは、当時占いにより「千津子（チズコ）」に改名していたため呼び名は「チコ」。2人は「チコ＆オサム」の名でレコードをリリースした。

　2人のデュエット歴は33年間。うち25年間を六本木・瀬里奈系列店の専属バンドを務め、今年6月の契約終了を機に、店を開くことを決めた。

　店舗面積は16.7坪で席数は17席。修身さんと満里子さんの生演奏を楽しめるほか、店内にはギターなどの楽器が置かれ、利用客が自由に演奏できる。現在では珍しい「オープンリール」の再生機もあり、「懐かしい」と「好評」。修身さんと満里子さんが歌うのは、カーペンターズなど「ハーモニー重視」のスタンダードなナンバーが中心だが、「リクエストに応じて何でも歌える」（修身さん）。

　ドリンクは生ビール、「角ハイボール」（以上680円）、カクテル（700円～）、「響17年」（1,800円）、日本酒（1,000円）、焼酎（500円～）など。このほか軽食も用意する。チャージ料金は500円。客単価は3,000円。

　「今までクラブのバッミュージックとして歌っていたので、店でお客さまが目の前にいて自分たちの曲を聴いてくれることがとてもうれしい」と修身さん。満里子さんは「昼間は、展覧会やギャラリースペース、音楽会、結婚式の二次会など、お客さまが自由に使っていただける空間にしたい」と話す。

　平日は満里子さんがクラブで演奏を続けているため、2人のデュエットが聴けるのは20時40分まで。営業時間は18時～翌1時。