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荏原にリサイクルショップ「HAND TO MOUTH」 モノを通じて人とつながれる場所に

オーナーの廣永尚彦さん(左)と家族

オーナーの廣永尚彦さん(左)と家族

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 リサイクルショップ「HAND TO MOUTH(ハンドトゥマウス)」(品川区荏原6、TEL 03-3785-0355)が7月24日、荏原西公園近くに移転リニューアルオープンした。

「HAND TO MOUTH」の店内

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 同店は2017(平成29)年にデザイン家電などを取り扱うリサイクルショップとして大岡山にオープン。建物老朽化のため2019(平成31)年に現在の場所に移転し、2年の準備期間を経て開店した。店名は「自転車操業」の意味で、「本来は苦しい営業状態を指す言葉に、エネルギッシュに前に進んでいきたいという思いを込めた」という。店舗面積は約9坪。

 オーナーの廣永尚彦さんは元パタンナー。約10年前に古物に興味を持ち、リサイクル業に転身。古道具店での修業を経て、2013(平成25)年に無店舗型リサイクルショップを開業した。過去にバレリーナ衣装の製作や、「ボアダムス」の元ドラマー千住宗臣さんの専属ローディーを務めた経験を持つという。

 開店経緯について、廣永さんは「当初は倉庫目的で物件を借りたが、準備期間中に地域に住むいろいろな人に出会い、場所への愛着が湧いた。武蔵小山と西小山に挟まれたこのエリアは気鋭のクリエーターが多く集まり、何か新しいことを生み出す土壌が備わっていると思う。地元住民やものづくりに関わる人たちが集まり、さまざまな人とつながれる場所になれば」と話す。

 販売商品は、衣類、家電製品、雑貨、小型家電、食器などをそろえる。店頭買い取りや出張査定も行う。「ブランドに関係なく、形や色など自分の目利きで商品を選んでいる。ドイツ音楽と服が好きなのでそのテイストの物が多い。店内の空間にもこだわり、モノ同士が共鳴するように編集して並べている」(廣永さん)

 「今は正面スペースのみだが、今後は奥の部屋にもテイスト違いの商品を並べていく予定」と廣永さん。「当店で販売するモノを通じて誰かを元気づけることができたり、新たな人とのつながりが生まれたりしたらとてもうれしい。気になるアイテムがあれば気軽に話し掛けてもらえれば」と笑顔を見せる。

 土曜・日曜・祝日のみ営業。営業時間は15時~19時。オープン状況は同店インスタグラムで告知する。新型コロナウイルス感染症の対策として、消毒液の利用、店内の換気、スタッフのマスク着用を徹底するほか、店内入店を2組までに制限する。

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