暮らす・働く

品川に古民家を移築した作家・服部真澄さん、地元CATVの番組で対談

左から織田有希さん、服部真澄さん、牛川紀政さん

左から織田有希さん、服部真澄さん、牛川紀政さん

  • 0

  •  

 北品川に古民家を移築した作家・服部真澄さんの家で4月13日、ケーブルテレビ品川で放送される番組「しながわのチカラ~小説家が描く(イメージする)品川~(仮)」の収録が行われた。

対談の様子

[広告]

 品川区の広報番組として2007年より放送開始。「品川が育んできた文化力」に注目した教養シリーズで、1作目の「ファインダーが見つめるしながわ」は2007年度東京都広報コンクール最優秀、2008年度全国広報コンクール第1席を受賞するなど、シリーズ全体を通して高い評価を得ているという。

 以前はケーブルテレビと品川区の施設のみで流されていたが、1年ほど前から区のホームページ「WEB映像館」で公開されている。本年度から放映時間は20分から10分に短縮し、放映回数は年4~5回から6回へ。制作は、20年以上にわたり品川区の映像コンテンツ制作に関わってきたフォックス21(新宿区)が行う。「ネットでも放映する新しい形の広報メディア」と同社の寺澤賢社長。

 「小説家が描く(イメージする)品川~(仮)」では、品川にゆかりのある作家が登場。北品川生まれで、現在も在住している服部真澄さんは、骨董(こっとう)市で古民家を購入。福井から移築し、その体験を小説「骨董市で家を買う ハットリ邸古民家新築プロジェクト」(中央公論社)にまとめている。

 服部さんと対談を行ったのは、北品川周辺エリア在住4年目の牛川紀政さんと在住歴は10年以上だが、地元に関わり始めたのが1年以内だという織田有希さん。北品川の「新住民」と服部さんが品川の魅力を語り合った。

 服部さんは「北品川には、車が入ってこられない路地があり安心感がある。常に街のどこかに子どもを邪魔にしない場所があったので、昔は家にいない子どもだった」と振り返る。品川の「お気に入りの場所」については、「海が見たいので、天王洲アイルなどの運河沿いによく出掛ける。海洋大の船を見ながら食事を楽しむことも」とも。

 北品川は昔猟師町だったことから、「街を歩いていて、昔は海だったと思うと感慨深い。もっと海の街としての特色を生かせられれば」と牛川さん。織田さんは「北品川の人はお祭りをとても大切にしている」と話し、服部さんも「品川神社を4基ものみこしが登っていく様は圧巻。地元が誇る光景を多くの方に知らせたい」

 対談を終えて、織田さんは「10年以上住んでいるが、長い間家と会社の往復だけだった。この1年で『品川てづくり市』を手伝うなど、本当の意味で住民になったと思う。服部さんとの対談は話し足りなかった」と笑う。

 牛川さんは「すてきな家に圧倒された。服部さんは骨董市で家を買った方なので、こうと決めたらゆずらない強いイメージがあったが、実際にお会いすると実にエレガント」と感想を述べた。

 同番組の放送は7月以降を予定している。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース