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泉岳寺に中国料理店「華丘房」 ヌーベルシノワの食事スタイルで

オーナーシェフの丸山輝雄さん

オーナーシェフの丸山輝雄さん

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 中国料理店「華丘房(かきゅうぼう)」(港区高輪2、TEL 03-6432-5647)が泉岳寺駅・伊皿子坂交差点近くにオープンして2カ月がたった。

「華丘房」入り口へ上がる階段

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 オーナーシェフの丸山輝雄さんは、20代の頃に修業先のホテルで中国料理に感銘を受け、中国料理人としての道を志したという。「トゥーランドット 臥龍居(がりゅうきょ)」(港区)などで料理長を務めた。

 内装は1930年代の「オールド上海」の雰囲気をイメージし、食器とカトラリーの一部はアンティークやビンテージのものを使う。店舗面積は約14坪。席数は、カウンター=4席、テーブル=8席。

 開業経緯について、丸山さんは「数年前から物件を探し続けていた。にぎやか過ぎず静か過ぎない理想的な場所の物件に出合い、開業に至った」と話す。

 メニューは、「ライトコース」(6,600円)、「華コース」(9,350円)、2日前までに予約する「上海蟹(かに)コース」(1万4,000円)の3種類。同店では、1980年代に香港で始まったとされる新しい中国料理の食事スタイル「ヌーベルシノワ」を採用し、大皿料理を取り分けるのではなく、1人1皿ずつ提供する。コースの料理や食材は、季節や仕入れの状況によって変更する。

 「トロ豚角煮の黒酢の酢豚 旬菜添え」は、とろとろになるまで煮込んだ豚の角煮に衣を付けて揚げ、旬の野菜とおこげを添えて黒酢のたれをかける。たれが好評で、スプーンを頼んでたれを味わう客も多いという。「五島列島穴子 香り揚げ 旬菜フリット干し魚ソース」は、揚げた穴子、野菜のフリットに干したヒラメのソースをかける。魚は時期によって変わり、今後は皮目をあぶったカマスを使う。担々麺は、四川料理のスタイルに倣ってゴマを使わず、自家製のラー油とさんしょうの風味を利かせて仕上げる。

 ドリンクメニューは、ワイン(グラス=1,100円、ボトル=4,400円~)、「エビスプレミアムビール」(小瓶=800円)、紹興酒(グラス=1,200円、ボトル=5,800円~)、「杏露酒(しんるちゅう)」(880円)など。プーアル茶やジャスミン茶などの中国茶(ポット=720円~)や、ジュースの「山形代表りんご」「山形代表もも」(以上780円)、自家製クラフトジンジャーエール(750円)などもそろえる。

 「食事を通して小さな喜びを提供していきたい」と丸山さん。「すごくかしこまった場所ではないので、記念日などでおいしい食事を楽しみたい時、気軽に来店してもらえたら」と話す。

 営業時間は18時~22時。火曜定休。

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