学ぶ・知る

戸越銀座で茨城県桜川市の農産物販促イベント-安全性をPR

「平塚二丁目会館」前で開かれた市

「平塚二丁目会館」前で開かれた市

  • 0

  •  

 戸越銀座商店街で4月24日、茨城県桜川市農産物販促イベントが行われた。

「銀ちゃん物産シアター」の様子

[広告]

 目的は、福島原発事故による風評被害を受けた茨城産農作物の安全性のアピール。「平塚二丁目会館」前(品川区平塚2)、「肉の雲野」前(戸越1)、「銀ちゃん物産シアター」(同)の3カ所が会場となった。

 「平塚二丁目会館」前では毎月末の日曜日、茨城県桜川市の農産物を販売する市が開かれている。JA北つくばと農家の主婦たちによる「ほほえみの会」が主体となり、自分たちが育てた新鮮な野菜を提供。約15年間続いている同市は、新鮮な野菜が人気を呼び毎回開始前には50人ほどの行列ができるという。

 産直販売を主催している戸越銀座商栄会商店街振興組合の山村俊雄理事長は「安全が確認されているのにもかかわらず、出荷制限がかかるなど農家の方が大変困っていると聞いた。15年間もお付き合いのある桜川市のためにできることはないか考え、農作物の安全性をPRしようと企画した」と話す。

 3月の開催が中止となったため、東日本大震災後初めての開催となった。桜川市で兼業農家を営んでいる深谷みさほさんは「自信を持って育てた野菜だが、風評被害が心配だった。しかし、皆さんに温かく迎えていただき本当にうれしかった。いつも通り葉物もたくさん売れて安心している」とほほ笑む。

 「肉の雲野」前では茨城県産のキャベツや豚肉などを使用した焼きそばを販売。「銀ちゃん物産シアター」では、JAきたつくば、桜川市農林課、商工観光課による特産物の試食販売イベントが行われ、小玉スイカやトマトジュースなどが道行く人に振る舞われた。

 桜川市経済部次長兼農林課長の市塚邦彦さんは「安心安全な農産物を提供しているので、風評に惑わされず選んでいただきたい。桜川市は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い街並みが魅力。地震の被害を受けているため復旧に時間がかかるかもしれないが、ぜひ観光にも訪れてほしい」とPRした。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース