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「大崎コミックシェルター」開催迫る 戦利品チラ見せで品川縣ビール振る舞う

前回の特設会場の様子(写真提供:大崎コミックシェルター実行委員会)

前回の特設会場の様子(写真提供:大崎コミックシェルター実行委員会)

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 JR・りんかい線大崎駅南口付近の特設会場を中心に8月11日~13日の3日間、「大崎コミックシェルター 2017夏」が開かれる。

前回の「犬山劇場」の様子(写真提供:大崎コミックシェルター実行委員会)

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 同イベントは、東京ビッグサイトで夏と冬に行われる同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)」の来場客を大崎へ誘致する企画。りんかい線からJRに乗り継ぐ際には、改札を出ても料金が変わらないことと、お盆期間で店が空いていることをアピールする。2012年に大崎西口商店街のマスコットキャラクター、大崎一番太郎が考案して企画が始まった。

 前回の「2016年冬」では、買ってきた品(通称「戦利品」)を提示した人に無料でお汁粉を提供したところ、「大崎狂ってる。お宝見せたらお汁粉もらった。」「コミュ障にも優しい大崎駅 」など、ツイッターを中心に話題となり、3日間で800~1000人に振る舞った。利用者は戦利品を堂々と見せる人から無言で合図する人まで、その反応はさまざまだったという。

 今回は戦利品のチラ見せで「品川縣ビール」(またはお茶)と冷やしタオルを配る(数が無くなり次第終了)。実行委員メンバーの綱島竜太さんは「一度汗を拭き、水分を取って、疲れた体を休めてもらえれば。大崎の飲食店で利用できる割引クーポン『大崎コミケ割』を配布しているので、そのまま大崎を楽しんでいってほしい」と話す。

 11日には、大崎駅南口東西自由通路(夢さん橋)に同人誌販売コーナーを用意する。同人誌の販売イベントを開く「おもしろ同人誌バザール」と「妖怪おろしがね」が協力し、20~30サークルが出店。13日にはゲートシティ大崎特設ステージで、大崎一番太郎と仲間による生アテレコショー「犬山劇場」ほか、ツインボーカルユニット・百花繚蘭や歌手・池田彩さんのライブイベントを開く。

 期間中、JR山手線駅と大崎駅西口バスターミナルで、大崎一番太郎役の山口勝平さんやノン子役の林りんこさん、スパンキー役の中谷一博さんによる「コミケ仕様」の案内放送も。大崎一番太郎のデザインを手掛ける犬山明彦さんは「バスターミナルの放送は内容が過激なため、そのまま放送されるかどうか分からない。採用されたかどうかは当日、耳で確かめてもらえれば」と笑う。

 「大崎に寄らないなんて人生の半分を損しているようなもの」と犬山さんは大崎愛を押し出す。「大崎にはぼったくり店がないので、安心してほしい。お金をかけずに休憩できるので、安らぎに来てもらえれば」とも。

 同イベントの取り組みについて、綱島さんは「大崎駅は、コミケでは100万人にスルーされているが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、数千万人にスルーされてしまうかもしれない。今の取り組みでノウハウを蓄積し、今後大崎駅の発展に役に立ててきたい」と意気込む。

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