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池田山公園でモミジの夜間ライトアップ始まる 初演出、紅葉を光や香りで

高台エリア、広場のライトアップ(11月29日撮影)

高台エリア、広場のライトアップ(11月29日撮影)

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 モミジの夜間ライトアップイベント「紅葉の燈明-みあかし-」が11月27日、池田山公園(品川区東五反田5)で始まった。主催は品川区。企画・製作は東急グリーンシステム(神奈川県)。

低地エリア、池の正面から見たライトアップ(11月29日撮影)

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 夜間のライトアップは同公園初の試み。空間演出は、寺社仏閣や庭園などのライトアップを手掛けるSPACE CALDO(世田谷区)が担当する。

 池田山公園は、池泉回遊式の日本庭園として知られる。期間中は、池の周回路の一部と高台エリアが通行できる。園内の紅葉した木々に数種類の異なる色温度の光を当てて色の鮮やかさや立体感を出し、池の周りに複数の光源を配置して約8分間ごとに段階的な点灯と全消灯を繰り返す。

 園内の数カ所では香をたき、嗅覚でも紅葉を楽しめる演出を施す。通行路にはキャンドル型ライトを設置する。

 SPACE CALDO社長で「燈師(あかりし)」の服部高久さんは「期間中の紅葉の色変化を考慮しながら、人間の目が暗さに慣れる『暗順応』を利用した光の演出で、庭園の奥行きや紅葉の印象を深めている。公園の歴史とともに季節を感じてほしい」と話す。

 29日夜の園内は、親子連れやウオーキング途中で立ち寄った人などが訪れ、スマートフォンのカメラで紅葉を撮影したり、点灯の様子を眺めたりする姿が見られた。

 東急グリーンシステムの担当者は「開始から2日間で約200人が来場した。新型コロナウイルス感染症の状況を考慮しながら急ピッチの設営となったが、地域住民にはおおむね好評でうれしい。園内は高低差があり、風の通り具合などで紅葉の進み具合が異なる。池の辺りは紅葉が進んでいるが、高台から低地に下りる道のモミジはこれからが見頃では」と話す。

 開催時間は17時30分~20時30分。12月5日まで。

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