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西友大森店の植物工場でレタスの水耕栽培 リーフルとの共同運営で

西友大森店5階で水耕栽培するレタス

西友大森店5階で水耕栽培するレタス

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 西友大森店(品川区南大井6)5階に、レタスを水耕栽培する植物工場がオープンして2カ月がたった。LEAFRU(リーフル)(中央区)と西友(北区)の共同運営。

西友大森店の植物工場の外観

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 屋内農場システム「PUTFARM(プットファーム)」を利用する。使用水量が少なく、栽培装置が軽量・小型化できるため、短期間かつ低コストで屋内にも設置できるのが特徴。LEAFRUの担当者は「従来型の植物工場は水の使用量が多く装置が重いため、既存ビルなどへの設置は不可能だったが、同システムの開発により設置が可能になった」と話す。

 西友は2020年2月、同システムを西友上福岡店(埼玉県)に初導入。反響が大きく、今回2店舗目の導入を決めた。大森店の植物工場の坪数は49坪。

 導入目的として、鮮度の高い野菜を売り場に並べられること、軽作業で栽培できるため雇用機会の創出が期待できることを挙げる。

 栽培品種はグリーンリーフ(レタス)。衛生管理した環境で専任スタッフが種から無農薬栽培し、1日当たり365株を収穫する。収穫したレタスは、同店地下1階の青果売り場のほか、近隣の26店舗で販売する。1株147円。

 「レタスはサラダや付け合わせなどで、毎日食べられる野菜。レタス以外の野菜や果物もシステム上は栽培可能だが、ニーズや消費量のほか、農家や食の専門家、西友のバイヤーの意見を考慮して栽培品種を決定した」と担当者。

 今後については「全国の西友に取り組みを広め、別の野菜や果物の栽培・流通にも挑戦したい。さっと洗うだけで食べられるので、忙しい方や料理に慣れていない方も気軽に使ってほしい」と呼び掛ける。

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