「純喫茶もくもく」（港区芝5、TEL 03-6453-7023）が三田駅近くの慶応仲通り商店街（けいなか）にオープンして2カ月がたった。運営は飲食事業を手がける東京対馬商事（同）。

ナポリタン（コールスロー、ミニスープ付き）とアイスコーヒー

　「日本酒と焼酎 手抜き料理の店 和酒BAR 途なり。」（同）や「対馬居酒屋 こんね」（同）などを展開する同社の新業態で、全席喫煙可。開店の経緯について店員の山岸千穂さんは「オーナーと、三田周辺にはたばこを吸える喫茶店が少ないと話していたのがきっかけ。肩身の狭い喫煙者の憩いの場になれば」と話す。

　同社事務所を店舗に改装した。店内は「昭和の純喫茶」をイメージした壁紙や椅子を使い、ピンク電話機やルーレットおみくじ器のレプリカを置いてレトロな雰囲気を演出する。店舗面積は約12坪。席数はカウンター2席、テーブル14席ゲーム卓2席。無料のWi-Fiと各席に電源を備える。

　ドリンクメニューはコーヒーや紅茶（以上600円）、カフェオレ、ココア（以上650円）、ホットミルク（450円）など。石塚硝子（がらす、愛知県）の「アデリアレトロ」のグラスで提供するコーラ（500円）、ハーブの一種である「バタフライピー」、「メロンクリームソーダ」「ブルーハワイ」「コーヒーフロート」（以上700円）、「アサヒスーパードライ（小瓶）」（600円）、「角ハイボール」（550円）もそろえる。

　フードメニューは、太麺を使うナポリタンや「喫茶店のカレー」（以上800円）、エビフライ（750円）、ピザトースト（700円）、トースト（400円）を提供する。パンケーキ（650円）や「自家製プリン」（600円）、バニラアイスがのった「ハニートースト」（800円）、ドリンクセット（330円増し）も。客単価は700円。

　「年配者の来店が多いと予想していたが、学生をはじめ、若い世代の来店が多く驚いた。リピーターも着実に増えている。地元の人に愛される普段使いの場所になれば」と山岸さん。「お客さんから、遅くまで開けてほしいという要望が多く、今後はバータイムの営業も検討したい」と意欲を見せる。

　営業時間は13時～18時。土曜・日曜定休。新型コロナウイルス感染症の対策として、入り口にアルコール消毒液、検温器を設置するほか、スタッフはマスク着用し、店内を換気する。