品川区立荏原平塚総合区民会館（スクエア荏原、品川区荏原4）で10月3日、「スクエア荏原10周年記念フェスタ」が始まる。

　同施設は2013（平成25）年、旧平塚小学校跡に開館。文化芸術やスポーツ活動の交流拠点となっている。ひらつかホール・アリーナなどの施設を貸し出すほか、近隣町会の避難所としても機能する。

　記念フェスタの期間中、4階展示室では「スクエア荏原10年のあゆみ展」を開催する。同施設ホールなどでこれまでに開かれたイベントをパネルや動画で振り返るほか、1934（昭和9）年の平塚尋常高等小学校開校以降の変遷を紹介。品川歴史館（大井6）の提供資料を基に、明治・大正時代や戦前・戦後の様子を伝える。開催時間は9時～17時。入場無料。

　2階アリーナでは、品川区の公式応援競技であるホッケーの関連展示を行う。品川ゆかりのアーティストが装飾を施したホッケースティック25点を並べ、日本代表のユニホームや選手パネルも展示する。展示期間は10月8日～9日、11時～16時。入場無料。同会場では、親子体操やストラックアウトなどの子ども向けスポーツ体験も用意する。

　10月7日は、1階ひらつかホールで品川フィルハーモニー・アンサンブルの公演「オペラで乾杯」を行う。オペラ歌手を招き、「椿（つばき）姫」より「乾杯の歌」（ベルディ）や、「蝶々（ちょうちょう）夫人」より「ある晴れた日に」（プッチーニ）などを披露する。14時開演。料金は、一般＝3,500円、小学生～大学生＝2,000円。

　10月8日は、スクエアマルシェ「楽市」と和文化フェスタ「楽座」を開催する。「楽市」は初の試みで、「こみねベーカリー」（荏原3）、アイリッシュパブ「Seamus O' Hara（シェイマスオハラ）」（小山3）、和菓子店「くらたや」（戸越1）など地域の飲食店ほか、団体や品川ゆかりのアーティストなど計20店が出店する。「楽座」は5年前から度々開催してきた和文化に親しむ取り組みが前身で、ステージや縁日、昔の遊びコーナーなどで和文化体験ができる。開催時間は11時～16時。入場無料（一部有料）。

　副館長の佐伯博文さんは「地域の幅広い層に向けたイベントで、親子連れも歓迎。皆さんと一緒に新たな10年を迎えられたら」と話す。

　10月9日まで。