プレスリリース

障害者や高齢者の「投票しづらさ」を減らす。誰もが一票を届けられる、投票のバリアフリー化へ

リリース発行企業:錦城護謨株式会社

情報提供:


画像の説明:左から「歩導くん ガイドウェイ」の歩行イメージ(別会場で撮影)、右は「ともとも選挙」ブースでの設置の様子

家電製品のゴム部品製造において高い国内シェアを誇り、大阪・関西万博の夢洲地盤改良にも携わった錦城護謨株式会社(大阪府八尾市、代表取締役:太田泰造、以下「錦城護謨」)は、内閣府主催の「ともともフェスタ2026 〜出会う、ふれあう、未来がかわる〜」(2026年10月9日・10日、東京・丸の内)において、「ともとも選挙―有権者フレンドリーな投票―」の体験展示に、視覚障害者歩行誘導ソフトマット「歩導くん ガイドウェイ」の設置を通じて協力した。

本企画は、障害者の投票支援に取り組んできた東京都狛江市と、島根県立大学 地域政策学部の村岡詩織講師らによる研究プロジェクト「Voter Friendly Project」が連携して実施。障害の有無や年齢にかかわらず、誰もが負担なく投票できる「有権者フレンドリーな投票」をテーマとした(※)。
同ブースでは、係名表示、音声案内、投票用紙、投票箱などに工夫を施した投票所を再現。来場者が実際に投票の流れを体験しながら、誰もが投票しやすい環境について考える場となった。

※村岡講師による本ブースの出展は、科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)の委託研究事業の一環として実施された。

ともともフェスタ2026 公式サイト:
https://www.tomotomo.go.jp/festa2026/

関連情報:島根県立大学による本企画の発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000328.000088950.html

■ 対応が求められる投票のバリアフリー化

障害のある人の投票をめぐっては、文字の読みにくさや投票所の設備、必要な支援の受けやすさなどに課題が指摘されている。日本障害者協議会は2026年1月、投票バリアフリーに関する実態調査で寄せられた声をもとに、投票環境の改善や自治体間の対応格差の解消を総務省に要請した。こうした課題を踏まえ、設備、情報の伝え方、人的な支援など、複数の側面から投票環境の改善が求められている。

出典:日本障害者協議会「障害者の投票等に対する要請書」「改善求める230の声・願い 投票バリアフリー 実態調査から」(2026年1月)
https://www.jdnet.gr.jp/opinion/2025/260126.html

■ 投票用紙、投票箱、案内、動線。投票所の「当たり前」を問い直す


画像の説明:係名表示、音声案内、投票用紙、投票箱などに工夫を施した投票所を再現した「ともとも選挙」ブース

受付をする。投票用紙を受け取る。記入する。投票箱に入れる。
一連の流れには、障害の有無や年齢、心身の状態などによって、異なる困りごとがある。
見えない・見えにくい人には、受付や投票箱の位置、進む方向のわかりにくさ。聞こえない・聞こえにくい人には、口頭だけでは伝わりにくい案内。車いすを利用する人には、記載台の高さや投票口への届きにくさ。また、人混みや慣れない場所で強い不安・緊張を感じる人には、手順のわかりにくさや支援の頼みにくさが、投票のハードルになる場合がある。
「ともとも選挙―有権者フレンドリーな投票―」では、こうした困りごとに目を向け、係名表示や音声案内、投票用紙、投票箱などに工夫を施した投票所を再現した。誰が案内するのか、何の投票用紙なのか、どこで記入し、どの投票箱に入れるのか。手順の伝え方から記入・投函のしやすさまで、複数の工夫を組み合わせた。
さらに、移動動線も含めて投票空間を構成。「歩導くん ガイドウェイ」は、足元から移動の手がかりを伝える役割を担った。
併設された「みんなのギモンコーナー」では、投票に関する疑問を尋ねたり、実際の投票係員(狛江市)と交流したりする機会も設けられた。設備とコミュニケーションの両面から、誰もが投票しやすい環境について考える展示となった。
■ 既存の空間を生かした、取り入れやすい投票環境づくり


画像の説明:投票用紙を入れやすいよう、投票口を広くした試作段階の投票箱と、投票箱までの動線に設置された「歩導くん ガイドウェイ」。投票箱手前の「歩導くん ガイドウェイ」を踏むと音声案内が流れる。

今回の展示では、テント1張り分の限られたスペースに、用具の配置や案内、移動動線を組み合わせて投票空間を構成した。既存の空間を生かしながら、投票しやすい環境を整える工夫の一例だ。

移動を支える「歩導くん ガイドウェイ」は、白杖で触れた際の床面との音や質感の違い、足裏に伝わる感触の違いを手がかりにする、ゴム製の歩行誘導マットだ。表面に突起を設けず、周囲をスロープ形状にすることで、車いすなどの通行にも配慮している。

既存の床面に貼り付けて設置でき、利用期間や床材に応じたテープを選ぶことで、短期間の仮設利用にも対応する。施設への常設に加え、投票期間に合わせて設置し、終了後に取り外すといった運用も検討できる。普段は別の用途で使用する施設にも、必要な期間に移動の手がかりを整えられる点が特長だ。


画像の説明:両面テープ付き仕様の歩導くんガイドウェイを設置している様子


また今回の展示では、投票箱の手前に音声装置を連動させた方法を採用した。「歩導くん ガイドウェイ」の下にスイッチを設置し、来場者がマットを踏むことで投票箱の位置を知らせる音声がスピーカーから流れる仕組みだ。音声を常時再生するのではなく、マット上を移動してきた人が必要とする瞬間にだけ案内を届けることで、「必要な人に、必要なタイミングで」情報を伝えることができる。足元の誘導と音声を組み合わせた、実践的な環境づくりの一例となった。


画像の説明:左が従来の投票箱。右が投票用紙を入れやすいよう、投票口を広くした試作段階の投票箱と、投票箱までの動線に設置された「歩導くん ガイドウェイ」。投票箱手前の「歩導くん ガイドウェイ」を踏むと音声案内が流れる。

錦城護謨は、公共施設や病院、オフィスビルなど1,200か所以上(※)への導入実績を生かし、全国の自治体や施設管理者に向けて、常設・仮設に対応する移動環境整備を提案していく。今回の展示を契機に、各地の投票所でも場所や運用に合った活用を促し、誰もが安心して一票を届けやすい環境づくりを足元から支えていく。

※導入実績: https://guideway.jp/settijisseki/ (同社調べ)

■ Voter Friendly Projectについて


画像の説明::Voter Friendly Projectのロゴ

「投票がやさしくなれば、社会はやさしくなる」を合言葉に、島根県立大学 地域政策学部の村岡詩織講師らが取り組む研究プロジェクト。障害のある人が投票の際に感じる「わかりにくさ」や「やりにくさ」を調査し、自治体や当事者らと連携して改善策を検討・実践している。情報の伝え方や投票所の環境、支援のあり方を通じて、すべての人が安心して投票できる社会を目指す。

活動紹介:https://note.com/voterfriendly_j

「ともともフェスタ2026」出展報告:https://note.com/voterfriendly_j/n/n9601aaecb4c2

視覚障害者歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」


画像の説明:歩導くんガイドウェイの製品画像

設置実績:公共施設、病院、オフィスビル、スポーツ施設、商業施設など
設置方法:ピータイル、長尺シート、タイルカーペットなど多くの床材に対応でき、既存の床への簡単設置が可能
カラー:6色展開(マンゴーイエロー、スモーキーイエロー、スモーキーピンク、スモーキーブルー、チャコールブラウン、チャコールグレー)※受注生産にて特注色の製作可能
費用:公式サイトにて参考事例を掲載( https://guideway.jp/sankoukakaku/ )

■Webサイト https://guideway.jp
■電子版パンフレット https://guideway.jp/pdf/siyou/Guideway.pdf
■開発ストーリー https://prtimes.jp/story/detail/wrVEjASNL0x

画像の説明:左から、『歩導くんガイドウェイ』の上をベビーカー、車いす、白杖利用者、台車が通行する様子。あわせて、これまでに受賞したアワードロゴおよび『歩導くんガイドウェイ』ロゴ

視覚障害者歩行誘導マット「歩導くん ガイドウェイ」 は、これまでに公共施設、病院、オフィスビルなど、1200か所以上に導入されており、iF DESIGN AWARD 2016、German Design Awards 2018、IDEA 2019、ソーシャルプロダクツ・アワード2024といった数多くの賞を受賞している。

お問い合わせ先:
錦城護謨株式会社
https://www.kinjogomu.jp/welfare/inq.html
会社概要


画像の説明:本社工場外観

創業90年を迎えた錦城護謨は、国内で高いシェアを誇る家電製品のゴム部品製造に加え、土木事業では2025年の大阪・関西万博の会場地 夢洲の地盤改良工事にも携わった実績を有する。
創業以来培った「技術力」を基に、自動車、スポーツ用品、食品関係、医療機器など多様な分野で活躍し、大手メーカーのパートナーとして人々の暮らしを支えている。近年では、屋内専用のゴム製視覚障害者用歩行誘導マット「歩導くんガイドウェイ」を主力製品とする福祉関連事業での取り組みも進めており、視覚障害者の移動支援ツールの継続的な開発活動が評価され、2025年12月には「令和7年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」において「内閣府特命担当大臣表彰 優良賞」を受賞している。
また、割れないゴムのグラスで話題の自社ブランド「KINJO JAPAN」では、新製品開発を通じて世界展開にも挑戦している。



企業名 :錦城護謨株式会社(読み:きんじょうごむ)
代表者 :代表取締役社長 太田泰造
創業 :1936年5月
事業内容:工業用ゴム部品の生産・販売、軟弱地盤改良工事(設計・施工・管理)、視覚障害者歩行誘導マットの製造販売・施工、自社ブランド「KINJO JAPAN」での新製品開発事業など
Webサイト:https://www.kinjogomu.jp