田町駅西口近くにある森永プラザビル（港区芝5）の壁面に5月24日、「巨大ミルクキャラメル」のシートが貼られ、通行人の目を楽しませている。

内側から見た光景。透過性を担保するため、ワンウェイシートを採用している

　森永製菓が販売する「ミルクキャラメル」の発売100周年を記念したもの。同社コーポレートコミュニケーション部の倉重文子さんは、「ビルがミルクキャラメルと似たプロポーションなので、ビルごとキャラメル箱にする予定だったが、景観条例や屋外広告条例などの制約で断念。法令にのっとり、できるだけ華やかで楽しい表現を目指したのが現在の完成形」と話す。

　キャラメル箱を忠実に表現するため、ビルの凹凸面を考慮したデザインを配置。実際のビルを3DCGで再現し、さまざまな角度からの見え方を検証したという。

　目の前を多くの人が行き交う中、ビルを見上げる人や携帯電話で写真を撮る人の姿も見られる。通学で田町駅を毎日利用するという女子高校生2人組は、「大きくて迫力がある。100周年おめでとうございます」「本物だったら何人分あるのだろう」と想像を膨らませていた。

　2階ロビーでは100周年記念展示を開催。「キャラメルの歴史や過去のパッケージを展示している。ぜひ立ち寄ってほしい」と倉重さん。

　展示は9時～17時30分（平日のみ）。入場無料。シートの貼り付けは8月31日まで。