原美術館で「パリ-京都」の写真展-米写真家による日本初個展

「パリ」シリーズのなかの一枚(カルティエ現代美術財団蔵)。

「パリ」シリーズのなかの一枚(カルティエ現代美術財団蔵)。

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 原美術館(品川区北品川4、TEL 03-3445-0651)で6月5日、写真展「ウィリアム エグルストン:パリ-京都」が始まった。

写真展「ウィリアム エグルストン:パリ-京都」で展示される「パリシリーズ」の1枚

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 ウィリアム・エグルストンさんは1939年、アメリカ南部テネシー州メンフィス生まれの写真家。出世作の写真集「ウィリアム エグルストンズ ガイド」で、「カラー写真を芸術的表現の域にまで高めた作家の一人」として知られるようになった。1998年には、「写真界のノーベル賞」とも言われる「ハッセルブラッド賞」を受賞。日本での写真展は初となる。

 同展では、「パリ」と「京都」2つのシリーズを中心にウィリアムさんの世界を紹介。「パリ」シリーズは全56点で、カルティエ現代美術財団の依頼の下、2006年から3年間にわたり撮影した。同じく、同財団のプロジェクトとして2001年に京都で撮影した「京都」シリーズは、全22点。そのほか、「ウィリアム エグルストンズ ガイド」からの7点や「即興的ドローイング」作品22点なども展示する。

 6月4日に行われた記者会見では、同財団館長のエルヴェ・シャンデスさんが「パリ」シリーズについて「美しくミステリアスなイメージが気に入っている」などと魅力を語った。

 一方、「京都」シリーズについては、「古都であり、国際的な観光都市として類型的なイメージが染みついた日本の大都市の細部を、自由自在かつパーソナルな視線で切り取っているところが魅力」(原美術館)としている。

 開館時間は11時~17時(水曜は20時まで、日曜・祝日は14時30分から)。月曜休館(祝日の月曜は開館、翌日振替休館)。同館学芸員によるギャラリーガイドもある。入館料は1,000円。8月22日まで。

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