カヌレ専門店「LE TREIZE（ル トレーズ）」（港区白金1、TEL 03-5447-0130）が4月27日、白金ザ・スカイ内にオープンした。運営はメゾンビー（同）。

「LE TREIZE」店内

　店の内装やディスプレーは、カヌレの本場であるフランス文化を意識してデザインしたという。店の前には、フランスのチュイルリー公園にも設置している屋外家具ブランド「Fermob（フェルモブ）」製のベンチを置く。店舗面積は約16坪。テイクアウトのみ。

　オーナーシェフは、菓子店「MAISON D'AHNI（メゾンダーニ）」（同）やバスクチーズケーキ店「GAZTA（ガスタ）」（同）を手がける戸谷尚弘さん。新たにカヌレ専門店をオープンした経緯について、「フランスで修業をしていた頃から、ボルドーの伝統菓子であるカヌレが好きだった。帰国後、京都の『カヌレ』で食べたカヌレに感銘を受け、自分でもカヌレ専門店を出したいと思ってその店で技術を学んだ」と話す。「店名の『ルトレーズ』はフランス語で『13』という意味。フランスで修業を始めたのが2013年なので、原点回帰の意味も込めた」とも。

　カヌレは「カヌレ・ド・ボルドー」（400円）、オーガニックのシナモンを使った「カネル」（420円）、イタリア産のヘーゼルナッツとフランス産のチョコレートを中に入れた「ショコラノワゼッティーヌ」（450円）の3種類。カヌレの材料である発酵バター、小麦粉、ブラウンシュガーは全てフランス産のものを使う。銅型に入れて焼くことでカヌレの外側を作る蜜ろうを薄くし、カリッとした食感を実現したという。

　そのほか、卵白を使ったクッキーの詰め合わせ「4種のクッキー缶」（1,500円）、「8種のクッキー缶」（2,600円）を販売する。戸谷さんは「カヌレは卵黄を主に使うため、どうしても卵白が余ってしまう。食材を無駄にしたくないので、卵白を使った焼き菓子やクッキー缶なども作っていく」と話す。

　「王道でおいしいカヌレはもちろん、今後は季節を感じられるようなカヌレも開発していく」と戸谷さん。「白金エリアにある系列店は、コロナ禍でも地元の人たちに支えてもらっていた。この店でも、白金エリアの人たちに向き合っていきたい」とほほ笑む。

　営業時間は9時～19時。月曜定休。