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三田に和牛すき焼き店「ディヤーファ」 ハラル認証の食材と調味料のみ使う

店主の長川秀記さん(右)とホールスタッフのアリヤさん

店主の長川秀記さん(右)とホールスタッフのアリヤさん

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 「Diyafa Halal SUKIYAKI Restaurant(ディヤーファ ハラル スキヤキレストラン)」(港区芝2、TEL 03-6435-3713)が三田エリアにオープンして1カ月がたった。運営はレーベン(港区芝2)。

「Diyafa Halal SUKIYAKI Restaurant」外観

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 店舗面積は約20坪。掘りごたつ形式の座敷に20席を用意する。店内の壁には、同店店主・長川秀記さんの知人らが浮世絵の風景画や人物画を描き、訪日外国人客が日本の雰囲気を味わってもらえる内装を意識したという。

 店名の「Diyafa」は、アラビア語で「おもてなし」の意。同店では、イスラム教を信仰しているムスリムの人々が安心して食事できるように、ハラル認証の食材や調味料のみを使う。ハラル認証とは、イスラムで禁じられているものが製品やサービスに含まれていないことを客観的に確認・認証する仕組みのこと。ホールスタッフとして、ムスリムでインドネシア出身のアリヤさんが勤務する。

 長川さんは、開店の経緯について「ツアーコンダクターの知り合いから、ハラル認証店が少ない日本でムスリムの人が外食するのは大変だという話を聞いた。それをきっかけにハラルフードについて調べると、確かに日本で行うのは簡単ではないけれど実践は不可能ではないと感じ、開店に向けて準備を進めていった」と話す。「自分が海外旅行に行ったらその国の料理を食べてみたいと思うので、ムスリムの方にも日本の料理を楽しんでほしかった」とも。

 ハラル和牛の「すき焼きセット」(120グラム=1万8,000円、150グラム=2万円、180グラム=2万2,000円)は、野菜盛りや溶き卵、ご飯、みそ汁、香の物、甘味、抹茶が付く。ハラル和牛は季節ごとに産地を選定し、現在は北海道知床産の肉を使う。抹茶は客前でたてる、あるいは来店客が点茶体験できる。ドリンクメニューは、コカ・コーラ ゼロ、ジンジャエール、緑茶、麦茶(以上300円)など。

 ランチメニューは、「ハラル海老(えび)天丼」(1,800円)、「ハラル鶏天丼」(1,700円)、「ハラル野菜天丼」(1,500円)、「ハラルすき焼き丼」(3,200円)を提供する。客単価はランチ=約2,000円、ディナー=1万8,000円~。

 5月からは天ぷらや焼き魚などが付く「すき焼きコース」を始める予定。「その後は、すき焼き以外で『季節のコース』を展開し、リピート客に新メニューを提供できるよう工夫していきたい」と長川さん。「世界に日本料理を広めたい。例えば、インドネシアから来た人がここで働きながら和食を覚え、国に帰ってハラル対応のお店をオープンするきっかけになるような出来事があるとうれしい。日本料理を学びたい外国人の知り合いがいたら紹介して」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時30分~15時、17時~22時(土曜はディナーのみ)。日曜、祝日定休。

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