ゼンショー（港区港南2）が運営するウェンディーズは5月23日、競合他社が商品の値上げをする中ハンバーガーなど9商品の値下げを行った。

　ウェンディーズは1969年にアメリカで開業し、現在は33カ国、5,300店舗を構えるハンバーガー店。1980年、銀座に日本1号店をオープンした後、首都圏を中心に70店舗以上を展開している。

　同キャンペーンは、「Jr.チーズバーガー」「フレンチフライS」など、手軽に食べられる9商品を99円で提供。今年の2月に約3週間限定で同商品群を99円に値下げするキャンペーンを行ったところ、利用者が通常よりも1割増加。同社は、値下げをしても集客でカバーできると判断し、通常メニュー化に踏み切った。

　同社広報室長の藤田直樹さんは「他社の動きを意識してのことではないが、企業努力よりも『みんなで上げれば怖くない』という値上げムードに甘えて安易に価格転嫁する風潮に一石を投じたい。今後も冷凍しないパティのおいしさを味わえるメニューを鋭意開発していく」と話す。

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